【小1〜】子どもの家庭学習を始めたきっかけ

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娘が小学校に入学してから親子で家庭学習を始めた。

はじめに、その理由というかきっかけを書いていこうと思う。

 

娘はこの記事を書いている現在、地方都市の公立小6年生。

半分男の子なのではないか?と思うほど、行動や思考が、いわゆる「小学生男子」っぽい子だ。

 一男一女を育てた経験のあるわたしの母が、「この子は(中身が)男の子だね」と言ったことがあるので、間違いないと思う。

自宅学習の成果もあり、学校では今のところそこそこ出来る子ポジションにいるらしい(※本人談)。しかし、最初からそうだったわけではない。

 

出生〜幼稚園まで、この早期教育流行りの時代に、家でやったことと言えば・・・

絵本の読み聞かせのみ。

 

当時住んでいた田舎の公立幼稚園では字や数を習うことなく、野生児のように育っていた。

「勉強は小学校からでいいよね」と、わたしは本気で思っていた。

 なんということだろう。今時、そんな子いるのか。

 

当時の娘の生活は、主に公立幼稚園(勉強なし)、公園遊び(毎日)、Eテレ、子供用アニメ、図画工作、で構成されていた。

テレビに飽きると、毎日、何かしら手を動かして作っていた。

 

幸いだったのは、「ボタンを押すと平仮名を読んでくれるおもちゃ」を与えられていたことだ。

 

こういうの。遊びながら覚えられる、素晴らしいおもちゃ。

 

娘はそれで遊んで勝手に平仮名を覚え、絵本くらいなら読めるようにはなっていた。

もしあのおもちゃを与えていなければ、字を読めもしないまま小学校へ上がっていたのだと思うと震える。

 

しかし書き文字はちゃんと習っていないため、幼稚園で見様見真似で書いてみるものの、ほとんど全て鏡文字になっていた。自分の名前すらちゃんと書けていなかった。

ほとんどが鏡文字って、やばいんじゃ・・とは思ったものの、せっかく楽しそうに書いているので、まぁいいかと放っておいた。

書くことを嫌いにさせたくなかったのだ。

 

何故わたしが「勉強は小学生からでいいよね」と思ってしまったのか・・。

わたし自身、幼稚園時代は平仮名も計算も特に習わずともどちらも自然と出来るようになっていたからだ。

 

わたしが小学校に入学する直前、母が簡単な計算問題をわたしにやらせた。

1+2、2+3レベルの問題だったが、「何これ簡単。なんでこんなのやらせるんだろう」と思いながら楽に解けたのを覚えている。

それを見て母が安心したような顔をしたことも。

ちなみにそんなに教育熱心な家庭ではなかったので、家でも幼稚園でもそのような計算プリントをそれまでやったことはなかった(だからこそ母は入学前に突然心配になってテストをしたのだろう)。

 

だから、平仮名や簡単な足し算引き算くらいなら、誰しもが習わなくても自然に出来るようになるものなのだ、とわたしは思っていたのである・・。

 

もちろん、大きな間違いであった。

 

娘が小学校入学する前に、母がしたようにわたしも娘に確認の為に簡単な計算問題をさせてみたのだ。

 

全然、出来なかった・・。

えええ・・まじで?? 狼狽するわたし。

 

卒園後に引越し、そこそこ教育熱心な地方都市の小学校に通うことになったのだが、授業の進みの速さにびっくり。

既に平仮名はマスターしている前提で授業はすごい速さで進んでいった。

 

音声の出るおもちゃのおかげで読みはまぁまぁ大丈夫だけれど、書くのは全然ダメな娘・・(というか、ほぼ全部、鏡文字)。

おまけに簡単な計算でも悩む始末。

 

これはまずい。

 

親として大変な責任を感じ、ここから親子の家庭学習が始まったのである。

ここで気づけて良かったと思っている。

さらにボーッとし続けて、気づくのが遅くなっていたらどうなっていたのだろうか。

 

しかし、全く学習習慣がついていない上に、嫌なことはてこでもやりたくない娘。

突然始まった家庭学習がすぐに上手くいくわけがない。それはそれは大変であった。

小4くらいまで本当に大変だった。

そもそも学校の宿題すらやりたがらない(地獄)。

 

今やっと、精神的にも成長し、わたしも教えるのに慣れて、自宅学習がスムーズに行くようになってきたかな・・という感じだ。

鏡文字も直った。今も時々、漢字の偏とつくりがひっくり返るけれども。

 

 

 

余談だが、 わたしが幼少期に自然と計算などが出来るようになっていた件については、「わたしは子ども時代(だけ)は賢かったのかもしれない」という結論に至った。

わたしは小4の頃、学校で実施された知能テストで学年トップだったそうだ(担任の先生が母にこっそり教えたそう)。

都内だが大して学力の高くない区の公立小なので、トップと言っても全く大したことはないとは思うが、それでもそれなりに出来る方だったのは確かだったようだ。

 いわゆる、授業を聞いているだけで解る、というタイプだった。

ただし、子どもの頃だけの話だ。早生まれながら発達が少々早かっただけで、その後はただの人である。

 

まぁ、わたしのことはどうでもよくて。

つまり、親が元から出来る子だったからと言って、子どももそうだとは限らないのだ。

むしろ自分が自然と出来てしまった親は、わが子もそうだと思い込み、なぜ出来ないのかわからない、という状況に陥ることはままあることらしい。

 

幼少期の教育については様々な説があると思うが、少なくとも、入学前に平仮名の読み書き・1桁の計算くらいはマスターしておいた方が良いだろうと思う。

殆ど何もしなかったのなんてうちの娘くらいだと思けれど。

 

そんな娘ももう小学6年生。来年は中学生だ。

勉強は一気に難しくなるだろう。

時折、家庭学習について書いていけたら、と思っている。

 

●追記●

思い出したのだが、「字を覚えてしまうと絵本の読み聞かせの時に字を見てしまって絵を見なくなる」と小耳に挟んだのも積極的に字を教えなかった理由の一つだ。

眉唾な説だけど、確かに、絵本の絵をじっくり見ていたからなのか、絵を描くのは得意なようだ。